【北海道地震】災害が起こるたびに思い出す本。中島らもさんの「僕にはわからない」
こんにちは、ブルワリーです。
先日、北海道南西部の胆振(いぶり)地方を震源とする最大震度7の地震がありました。
多くの方が被害にあわれ、北海道全域で未だ不便な生活を強いられているというかたも多いかと思います。
私といえば、その日は道東に行っておりまして、夜中まで星を撮っていて疲れ果てて爆睡していたので地震の揺れも感じることなく、早朝の丸瀬布の公園ではたくさんのお年寄りが集まり普通にパークゴルフを楽しんでいるなど、呑気に過ごしておりました。
しかし、その後お腹がすいたので何か食べ物を買おうと立ち寄った道民御用達のコンビニ「セコマ」で、食料の類がほとんど売り切れ状態、店内にはカゴ一杯に飲み物などを大量に購入している人たちがあふれている状況を目の当たりにして、「これは大変なことになったな」と初めて感じました。
ちなみに、ガソリンスタンドが開店するまでの時間待機していた丸瀬布の道の駅には食料や飲み物を求めて次から次に人が訪れていましたが、停電のため自動販売機は動いておらず、既に売店にも食べ物は無い状況でした。
「さっさと泊原発を再稼働させないからこういうことなるんだ!」などと何故か売店のおばちゃんに怒りをぶちまけている頭のいかれたおやじもおりました。
その後、ラッキーなことにガソリンスタンドは現金のみの決済でしたが普通に営業をしていたので、無事給油ができて帰宅することができました。
丸瀬布から自宅まで約100キロの道のり、当然1つも信号機はついておらず交差点ではお互いに譲り合いながらの走行で、ほぼノンストップで帰ってきました。
こんな体験はもちろん初めてです。
家に入ると、冷蔵庫の氷が解け、辺り一面が水浸しになっていました。
その後
ネットニュースで被害のひどかった地域の写真を見て、東日本大震災のときにボランティアで岩手県の沿岸部に行ったときに見た光景を思い出し、どうかこれ以上大変なことになりませんように、被害が大きくなりませんように、行方不明の方が早く見つかりますようにと祈るばかりでした。
地震の前に日本を縦断した台風もそうですし、今年の春には大雨による水害もありました。
そういえば、その日の朝に立ち寄った丸瀬布のキャンプ場は2016年の連続台風で被災し壊滅的なダメージを負ったところで、2年たってもその爪痕はいまだ残っていました。
そんな大きな災害が起こるたびに、私が思い出すのは大好きな中島らもさんのエッセイ「僕にはわからない」です。
このエッセイの中に、人間は地球にとっては死をもたらすウイルスであるという話がありその話の概要は
人間がインフルエンザなどのウイルスに罹ったときに熱を出してウイルスを排除させようとするように、地球という生き物にとって
「焼き畑農業でアマゾンを焼き払い、割りバシがいるといっては森林を切り倒し、土をコンクリートで埋めつくし、毒物をたれ流し、生態系を狂わせ、油田を堀つくし、プラスチックを堆積させ、山を崩し、海を埋め、ガスで地球を生あたたかくし、気候を狂わし、氷山を溶かし、オゾン層に穴をあけ、核爆弾をあちこちで起こしetc...」
という人間はウイルスそのものであり、そのウイルスを排除しようと自然災害や温暖化などの現象が起こっているのではないか?
みたいな話だったかと思います。
私はこの話を思い出すたびに、地球という星に生まれ美しい自然のなかで生きていられることへの感謝の気持ちを改めて思い出すようにしています。
ちなみに、このエッセイのなかに「人は死んだらどうなるか?」という話があるのですが、私はこの話も凄く好きで、この話を読んでから死ぬことが少し怖くなくなりました。すごく納得できる話でした。
是非、読んでいただきたいと思います。
BGM「カイコ RADWIMPS」
それでは、最後まで見ていただきありがとうございましたm(__)m